コンサルタントを目指して読む本 - ADLのFさんが薦めてくれた本
という質問に、某現役コンサルタントの方がくれたアドバイスを引用。
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【コンサルの仕事をしていく上で今のうちに読んでおいたほうがいい本】
これに関しては、大きく以下の2種類あると思っています。
①コンサルティング業界を希望する人が読む本
②コンサルタントが読む本
①は、さらに分けると
①-1:コンサルタントのキャリアや仕事内容、ライフスタイル等の紹介等、コンサルタントというキャリアを知る・考える時読む本
①-2:コンサルタントになるための、スキルを身につけるための本(要は、書類選考、筆記試験、GDや面接などをクリアするための本です)
②は、所謂ロジカルシンキングなどに始まり、経営理論、マーケティング、ファイナンス、・・・・etcと星の数ほどあります
(中略)
①-1に関して言えば、所謂業界本(『コンサルティング業界大研究』等)を読まれれば、ある程度のことは把握できると思いますし、
それなりに真実を書いてあると思います。逆に言えば、どれか1,2冊目を通せば十分と言えます。
あえて1冊あげるならば、私がこのキャリアを選ぶ前に手に取った1冊を以下のとおり御紹介します。
『コンサルタントの時代 21世紀の知識労働者』 (新書) 鴨志田 晃 (著)
①-2に関していえば、多くの対策本がありますし、どれを取っていただいても大きくは変わりはないと思っています。
弊社は特に筆記試験などは設けておりませんし、他社の中にはかなり準備のいるものもあると聞いています。
その中でも、所謂論理的な思考を身につける、という意味で参考にした1冊を御紹介します。
これの演習は、極めて有用だと思います(確か5章くらいだったかな・・・?)
『論理思考と発想の技術』 (PHP文庫) 後正武(著)
②に関して言えば、おそらく現在のご研究でも携わっていらっしゃるでしょうから、この場では割愛させていただきます。
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(ここまで引用)
さて、自分が今までどんな本を読んできたか、というのをまとめます。
①コンサルティング業界を希望する人が読む本
①-1:コンサルタントというキャリアを知る・考える時読む本
1.外資系コンサルの真実―マッキンゼーとボスコン
2.外資系トップの仕事力―経営プロフェッショナルはいかに自分を磨いたか
3.コンサルティング業界大研究
4.コンサル業界の動向とカラクリがよ~くわかる本
5.戦略プロフェッショナル
6.シンクタンクとコンサルタントの仕事
7・挑戦!夢があるからビジネスだ(堀紘一著)
8.青春支援企業 ドリーム・インキュベータ
9.コンサルタントの時代
①-2:コンサルタントになるための、スキルを身につけるための本
10.考える技術・書く技術
11.ビル・ゲイツの面接試験
12.企業参謀(大前研一)
13.戦略参謀ノート(ADL社著)
②コンサルタントが読む本
14.企業戦略論(上)(中)(下)(J.B.バーニー)
15.ゼミナール マーケティング入門
16.MBAアカウンティング(ダイヤモンド社)
17.MBAバリュエーション(森生明著)
18.イノベーションのジレンマ(クリステンセン著)
19.コトラーを読む(日経文庫)
20.ポーターを読む(日経文庫)
21.ブルー・オーシャン戦略(講談社)
etc...
1.は外資系コンサルがいかにして台頭してきたか?BCGがポートフォリオの考え方を持ち出して有名になり・・・というよくある話を概説。あんまり記憶に残ってない。
2.は外資系企業で働く各人にインタビュー形式で生活のありさまを聞いた本。本音のところというより、カッコよいキャリアをつけるに至った経緯なんかがあり話半分。つらさの話はあんまりリアルには出てこない。まぁまぁよかったか。
3.はオススメ。コンサル業界の勢力地図、戦略系・IT系・シンクタンク系・・・などの成り立ちと役割の違いがわかる。給与についてもだいたいわかるし各著名なコンサルタントへのインタビューがあり、何人ものインタビューを通じて割とバランスの良い業界のイメージがつくと思う。2.より良い。
4.現役コンサルが書いた「コンサルのこれから」みたいなことを書いた本。「既存のルールが変わるときにコンサルの活躍の場所がある」「燃料電池のビジネスはコンサルの活躍の場が出てくる」などの未来予測的な記述も面白い。
5.三枝さんの小説的な本。コンサルタントが活躍する実話を元にしたある企業の戦術改革を小説ベースでつづり、各章末に解説もついている。コンサルタントの能力がファーム以外でいかに役に立つか?という実例で実にイメージがわきやすく好き。次はV字回復の経営と経営パワーの危機を読みたい。
6.これから読む。シンクタンクについて詳しく業務内容が書いてある。シンクタンクのお仕事はコンサルと違い研究職的な意味合いが強くなり・・・というイメージが沸いたところまで読んだ。
7.堀さんの経営哲学。
8.DIについて興味ある方が読むと面白いと思う。
9.19世紀の「農業社会」、20世紀の「工業化社会」に続いて21世紀には「知識社会」が到来し、「知識労働者」が活躍する世の中になった。その代表的職業に「コンサルタント」を据え、その未来について記述。やや情報が古い。
14.はいわゆる学術研究されている経営戦略をざっと読みたい方に最適。全部で800ページくらいあり、流し読みしても12時間くらいはかかるが。
15.マーケティングの本。基本的な知識だけなら1章だけ読めばOK。4Pとか3Cとか
(2007年9月4日時点で書いた日記から抜粋。現在は、もう少し知識をつけています。ここに挙げた本は、コンサルになるために必須の知識ではないと思います。)
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