【人財採用戦略コンサルタント】池田 斉正様インタビュー②〜今、就活生に会計、ファイナンスの知識が求められる理由〜
池田さんとお話を聞いた内容のもう一つが会計、ファイナンスについてです。僕の中では、一部の外資系投資銀行だけに必要な知識だと思っていたのですが、どうやらそういう訳にはいかなくなっているようです。それが顕著に表れている、というか言葉として表れているのが、ソフトバンク代表の孫さんの自社の社員に必須スキルとして備えて欲しいと掲げる4つのスキルの内の二つだからである。(参考) http://dw.diamond.ne.jp/articles/-/17095
ではなぜ会計、ファイナンスを知っていなければならないのか。
■会計、ファイナンスを知っていなければいけない理由
→会計とファイナンスの違いについてはこちらを参考にしてください。(参考)
●会計
会計の必要性に関しては、企業会計の意義を考えると理解することができます。
企業会計についてよく書かれていたものがあったのでご紹介いたします。
「会計の定義について、ふつう会計は、経済主体の経済事象を測定し伝達する情報システムであると定義されている。経済主体の経済事象に関わる企業は、そのような情報システムを利用、活用し正確な情報を得るための手段として、企業会計があり、それは時代の流れ進化と共に、発達したものである。企業会計を、このように定義すると、企業の会計測定とは、会計情報を利用する企業が、必要とする情報を適切なときに、企業に伝達する為に測定対照たる、経済主体たる経済事象を記号化し、蓄積、処理して情報を作成する過程だということができる。つまり、情報提供を使命とする企業会計は、与えられた目的を最も効果的に達成される手段であり、企業は意識的に計画し、設計すべきシステムであるといえるものである。」
(出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1043881805)
このように、会計の意義からも会社の全員が知っているべきことなのです。
●ファイナンス
次にファイナンスですが、ファイナンスはコーポレート・ファイナンスとも呼ばれ、以下のような意義(目的)となっています。
「企業価値最大化のための財務手段を考えることである。企業価値は、企業が将来に渡って生み出すキャッシュフローを、現在価値に換算して求める。企業価値を求めるための理論や手法、資金調達方法とその調達コストにまつわる理論や手法がコーポレート・ファイナンスの骨格となる。」
(出典:https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-11774.html)
このように、将来の成長戦略を考えたり、戦略を実行に移す上での資金調達をやったり等の企業が今後ビジネスを展開していく上で必要な知識なのです。
■なぜこれらを就活生が知っていなければいけないか
会計、ファイナンスを学ばなければいけない目的はわかったと思いますが、ではこれをなぜまだ学生である就活生が学ばなければならないのでしょうか。
この理由は二つあります。
●学んでる人が少ないから
まず理由の一つとして、学んでいる人が圧倒的に少ないからです。おそらく、他の友人に聞いても財務3表を読める人は少ないのではないでしょうか?ましてやその言葉を知らないという人もいるかもしれません。そのため、今多くの企業でどういう状態が起きているかというと、CFO(最高財務責任者)の後任がなかなか見つからず、困っているのです。それはコロプラのCFOも言っていることです(参考)。企業は一般的な業務ができるだけでなく、財務知識も有している人を重宝し、採用しているのです。売り手市場となっている今、そういった厳選ができる企業は募集が数多く集まる企業に限られていますが、例えば累計倍率が1000倍程度ある、ゴールドマンサックスやモルガンスタンレーなどでは、そういった知識をすでに有している人を欲しがります。そして、案外人気IT企業でもそういった知識がある人を重宝することがあります。(内部に全然いないからでしょうかね。)この学んでいる人が少ないというのは需要が多いのに供給が少ないという価値が上がる状態なので、学んでおいたほうが絶対良いです。
●自社の現状、そして動向を正しく理解することができるから
ソフトバンクやトヨタなどで会計、ファイナンスが重宝される一番の理由でもありますが、これらのことがわかると、自社が今、どういう現状で、どう言った成長曲線を描き、何に一番投資しているのかなどがわかります。現在では経営者やそれ関連の部署しかわからないというのが現状ですが、本来であれば社員全員がわかっていなければいけないことなのです。そして、それは孫さんが言語化したことにより、公となり、今ではどの企業でもそういったことがわかる人のニーズが高まっているのです。
■まとめ
このように、会計、ファイナンスは就活において必要不可欠な知識です。また、他の学生との優位性を示す手段でもあります。もしまだ、財務3表の読み方をマスターしていないのであれば早めのうちにマスターし、ファイナンスであれば基礎知識だけでも理解するようにしてください。
またこれの対策を目的としたGD練習会も開く予定なので、引き続きLINEでの連絡をチェックしておいてください。
LINEの登録はこちら→https://line.me/R/ti/p/%40ijo2752t
では、健闘をお祈りします。
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