外資コンサルのケース面接対策
1:
にこやかで感じの良いコンサルタントの方とケース1回目。15分くらい。
●自己紹介、志望動機を簡単に。それについて質問される。
●ケース面接
お題:「輸入でも国産でもいい、日本で1年間に消費される牛の頭数を求めよ」
紙とペンを渡されて、3分で概算。
食べる人を3段階に分けて議論。
階層:割合、1日あたり消費量
ヘビー:2割、500g
ミドル:6割、50g
ベジタリアン:2割、0g
牛は300kgとして計算した時点で終了。
仮に出した答えに突っ込まれる。
500gって多いんじゃないの?50gの根拠は?
その指摘を取り入れ、
①ミンチで焼く(ハンバーガーなど)
②その他の焼く
③ゆでる
の調理法において、ヘビー、ミドル、がそれぞれ週何g食べるかに変更する。
全体を計算しなおしたところで終了。
以上、10分間の質疑応答を繰り返し、答えは600万頭/年間となる。
「日本人全員で食いつけば、1年間あたり、20人で1頭食べる計算か」と2人で議論したところで終了。
「じゃあ計算の仕方もわかっているようだし、ちゃんとその検査の仕方もわかっているようだから奥の部屋へどうぞ。」
2:
コンサルタントの方とケース。30分くらい。
●続いてケース。
ケース問1.市長になったつもりで●●市(キャプテンの出身)からホームレスを減らす施策を考えて下さい。3分間で。
→紙に書きながら考える。4分30秒で打ち切られる。
ホームレスの定義、原因分析、解決策について示す。
考えた案:
1:ホームレスを定義(戸籍を持たずに滞在している人)、
2:ホームレスの性質(労働せず税金を払わない、汚い)、
3:ロジックツリー分析(2~4段)→原因の列挙(精神的疲れ(離婚)、肉体的疲れ、怠慢、能力不足、など)→原因に対する解決策(橋の下などを全部柵で封鎖、失業保険制度を雇用歴に応じたものに改革、職業紹介所の改革、カウンセリング制度の整備、単純作業で行える労働の新規雇用者への斡旋、など)
4:3の解決策を具体化するために、2×2マトリックスにそれぞれの改善策を分類(横軸:就業意欲ある・なし、縦軸:就業能力ある・なし)。
ターゲット分析(年齢層と性別)を忘れていたので「結局どれが一番有効なのか」についてしゃべれなかった。ターゲットを絞っていればマトリックス上のどの部分が一番効果が大きいか議論できたと思う。
説明する途中期間の設定を忘れていたことを思い出し1年と設定。
思考のプロセスを最初から説明していたら、説明の途中で「よしわかった。」と終了。
※最初に結論を述べなかった点、ターゲット設定ができていなかった点が敗因。
ケース問2. じゃあ質問を変えよう。●●市と▲▲市(●●市の近隣の市)のホームレスの年齢別割合を書く場合、どういうグラフを書く?
→グラフを2つ書く(横軸に年齢、縦軸にパーセンテージ)。その後いくつか質問が来る。
「それってどういうことを示すの。」
「グラフのピークがそこにあるってどういう意味。」
「本当にリストラがホームレスの原因なの。」
「今って何やってるんだっけ。」
「それから何が言えるの」
など。質問の真意がまったくわからなかった。
「これって~ってことだよね?」とか、「~についての考えが足りてないんじゃない?」という優しいことは言ってくれない。
今にして思えば、最初の質問を答える時に、ターゲット設定ができていなかったことを指摘してくれていたのだと思う。
ケース問3. じゃあ最後に質問。明日、ホームレスを●●市から1人残らず追い出す方法を5つ、紙に書かずに今答えて。
→1分くらいかけて以下の5つを挙げる。
1.●●周辺の地域で豪華な炊き出しを行う
2.??
3.ホームレスをトレーラーで鳥取砂丘に運んでいく。
4.??
5.バルサンを焚く(市民を家に避難させた上で市の中心から順に)
2.と4.はなんて答えたか忘れた。
この時はゼロベースで考えられるかについて聞いているのかなと思った。
「●●市の境界線を1センチ四方に変える」って答えたらよかった。
●これで終了だ。最後に何か質問ある?
以上。
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反省
ケース問2がケース問1の質問に関連していると気づいたらよかった。
「面接官は無意味な質問はしない。」
「質問の真意をつかめ。まったく関連のない質問を唐突にする訳がない。」
これを把握していたらもっと善戦できていたと思う。
最後に、今回のケースで役にたった本を紹介したい。
ビル・ゲイツの面接試験
ケース問2がケース問1に関連していると気づかなかったが、これをもっと真剣に読んでいれば気づいた可能性が高い。
実際に扱う問題数自体が少なく、あまりケースの役に立たないように思ってマジメに読んでいなかったが、BCGのケース面接の2回目を終えてもっとマジメに読んでいればよかったと思った。
ロジカルシンキングがよ~くわかる本
基本的にツリー分析、マトリックス分析、などのツールはこの本を読めば身につく。
実践の例題が載っているわけではないが、各ツールの使い方と用途が簡潔に図解されている。
この本で簡単に用語とその使用用途を覚えて、あとは実践あるのみ。
仮説思考
ケース面接2室目のケース問2.の時に特に役に立った。これを読む前と読んだ後では、頭の使い方がかなり違った。
実際にロジックツリーを使って論理を展開する際に「どう頭を使ったら良いか?」がわかり、非常に有益だった。ケース面接の前にはぜひ読むことをオススメします。
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