2008年9月27日(土)第8回GD練習会の内容
第9回はGD練習を2回(可能なら3回)行うことで高速に成長して頂きたいと思います。あとはやっぱり、ブログの地道な閲覧と実践が明暗を分けると思います。
各班へのアドバイスです。
GD練習会を終えた内定者からの感想です。僕一人の意見ではなく、各班のフィードバック担当者の意見も交えています。
コンサル班へ:そろそろ差が明確化してきました。コンサル班にいる中で6人中4~5番目の人は普通の就活生よりもレベルが高いのですが、超高倍率となるコンサル内定を考えた場合、6人中トップ2人に入っていないと内定が視野に入ってこないので、その意味で、その自覚のある人は必死でケースをやってそのレベルに自分を引き上げてください。やり方は、「ブログのコンサル(ケース)対策をやる」です。こう言っても違うことをしたがる人が多い、というよりも、ケースを全てやり終わる前に目先の対策に追われて地道な実力養成がおろそかになってしまう人が多いのですが、避けて通れない対策のみ書いたつもりです。量は質を凌駕します、というか質は量からしか転化しません。正直、内定者から見て現時点でライバル同士はかなり差がついていますので、今から追いつかないと挽回は苦しいかもしれません。あと、ケースの見積もりのやり方に不安がある人は「地頭力」という本を読むといいですよ。
投資銀行班へ:投資銀行の部門が何をしているのか、なぜ自分は外銀か、確信を持っていない人が多いのですが、貴重なこの時期を方針を持たずに就活するのはもったいないです。まずは投資銀行のビジネスについて、必死で学んで下さい。あと、投資銀行というとなぜかセルサイド(証券・投資銀行業)ばかりに目が行くのですが、これからはバイサイド(資産運用)に目を向けてみると良いですよ。セルサイドはリーマンブラザーズ始め、多くが業績が危なかったりしますからね。
投資銀行対策
商社班へ:正直、GDではまだまだ商社のビジネスモデルを理解していない、ということで(一部例外の人はいたかもしれませんが、班員全体として)今の状態で内定はまだまだ遠いです。世界の情勢を現す単語の理解を進めて下さい。世界のビジネスはどうなっているのか、商社はどのような立ち位置なのか。商社のビジネスとは、(乱暴に言えば)物を動かし、お金を生む、です。儲けるための戦略で大事なポイントは?もう一度考えてください。また、ESを見て自分がやりたいことから書くのは良いのですが、あなたが商社にとってどう役に立つのかという視点が抜けています。企業理念を読んで下さい。儲ける、という文言が形を変えて企業理念に反映されていない商社は無いと思います。
商社対策
メーカー班へ:明確な目標意識を持って下さい。一流メーカーから外資コンサルへの転職は、メーカーでしっかりと実績を残し、かつ覚悟さえあればそれほど難しくは無い、と言われます。つまり一流メーカーに内定する人はコンサルに内定する人に素質で劣らないくらい優秀なのです(メーカー全体では間口が広いので、そんなに対策しなくてもどこかのメーカーに受かる可能性は高いのですが、それでもトップ企業は難関です)。あとは今日来ていた内定者からのアドバイスの通りです。
メーカー対策
初心者班へ:「とりあえずコンサル」という姿勢の人がいたら、それはもう一度考え直してください。外資系投資銀行からコンサルへシフトする動きが激しい中で、本当に行きたい人が高いレベルで凌ぎを削っています。ブログの閲覧とコンサルのビジネスモデルの研究(コンサルティング業界大研究、ならびにマッキンゼー式世界最強の仕事術、がオススメです)を並行して行い、高いレベルで論理的な話の展開の方法を見につけて下さい。
その他の業界の志望者へ、全ての人を見ていないので例外はあるかもしれませんが、平均的な志望者は上の各業界の志望者へのアドバイスがそのまま当てはまる人も多いと思います。ブログの閲覧を行って下さい。
「ブログの閲覧」を勧めるのは、僕のブログが唯一無二で最良のブログだからではなく、僕のブログが、結局誰もが避けて通れない、しかしなかなか気づかずに遠回りしてしまいがちな道を、割合に簡潔に示しているからです。自戒の意味を込めて言うと、急がば回れで、来年4月になってもここに書いてあることが出来ていない人は多いです。
あと、業界の対策課題やESの添削が無くて申し訳ありませんでした。コンサルの志望者が多かったので、もっと高いレベルを要求し、しっかりとフィードバックをするべきだったのですが、「発言量を稼げればOK」といった雰囲気はもっとしっかりすべきであった、という印象です。次から気をつけます。
初心者対策:ブログの「グループディスカッションの対策」の閲覧
では、みなさま本当に内定に向けて頑張って下さい!!
ミッション(使命)と今後の活動予定
●京大における縦と横のつながりを強化し、相互の刺激を通して、業界知識の獲得、ならびに卒業後のキャリア形成をサポートする
●上記活動が京大内において永続的に行われるように、運営を仕組み化し、運営理念・事務内容を文書化し、後輩へ継承してゆく
ブログ記事の充実 GD練習会への参加を意識したブログ記事とする。戦略的に実力を伸ばせるように、ブログと練習会の関連性を明らかにし、後輩の成長プログラムを作る(完了)
GD練習会の改善 内定者、特に投資銀行内定者の質・量を高める/練習会のフィードバックに一定の基準を持たせる(改善中)
エントリーシート(ES)の対策(基本編)
ESの書き方は、
●過去頑張った経験、継続した体験を列挙し(ネタ探し)、その中で使えそうなエピソードを取り出す
●その体験を通して、何の力を身に付けたのか(ESで伝えたいこと)を考える
です。
基本的な自己PRの書き方は以下のとおりです。7つに分けて書く例です。
1:自分の能力の説明
2:状況説明
3:問題点の把握(鋭さを示す!)
4:自分のやったこと(それが他の人と比べてどうしてすごいか)
5:結果
6:能力をもう一度別の言い方で書く
7:それを企業でどう活かすか書く
ESは文章にする前に、このように項目を決めて、字数を気にせずとりあえず箇条書きします。
例えば、テニスサークルのウェブページの製作を通して部員を増やし、チームの成績を上げた人がメーカーを志望している場合
1:自分の能力の説明
不利な状況に陥ってもやり方を工夫して結果が出るまで継続できる
2:状況説明
テニスサークルの部員だが、部員12名。層の薄さから圧倒的に戦力が不足、モチベーションの低下
3:問題点の把握(鋭さを示す!)
部員数少ない→実績出せない→知名度低い→新入生少ない、のサイクル。
人数で敵わないからWebという人が少なくても知名度挙げられる媒体を選んだ。
4:自分のやったこと(それが他の人と比べてどうしてすごいか、あまり細かくなりすぎないように。面接官はそれほど読まないので、簡潔にポイントだけ)
練習を継続しながら、同時にウェブページの改善、頻繁な更新。新入生が楽しめる練習メニューの計画と歓迎会を幹事として企画
5:結果
Google検索で「京大」「テニスサークル」で1位、サークル新入生前年度3人がその年は17人、とか。
6:能力をもう一度別の言い方で書く
資源が少ないときにも、工夫して結果を出せる
7:それを企業でどう活かすか書く
変化の激しい業界で柔軟な対応が迫られた際にも工夫して戦略を立て、周囲と協調しながら結果を出したい。
以上を文章化すればES(自己PR)の完成です。これが自己PRの構成の基本になります。
ネタ出しと文章化を別々にやるのがポイントです。
尚念のため、上記自己PR文章は架空のエピソードであり、実在のものではないことを付記しておきます。但し、就活を行う中で、話を参考にさせてもらった部分は大いにあるので、「この部分、自分のエピソードと特定できるし、改正して欲しい」といった要望にはすぐ応じますので、非公開コメントにてお知らせ下さい。